中学生の不登校

中学生の不登校の現状と学年別の原因

中学生の不登校における現状、主な原因について解説しています。

■中学生の不登校の現状

文科省の2014年の調査
@ 中学校における不登校児童生徒数は、97,036 人(前年度95,442 人)、在籍者数に占める割合は2.76%(前年度2.69%)。
A 不登校になったきっかけと考えられる状況は、不安など情緒的混乱29.8%、無気力25.9%、いじめを除く友人関係をめぐる問題14.5%など。
B 学校内外の施設や機関等で相談・指導等を受けた不登校児童生徒のうち、学校外の施設や機関等で相談・指導等を受けた児童生徒数は38,059 人(前年度36,400 人)で不登校児童生徒に占める割合は31.0%(前年度30.4%)、学校内の施設や機関等で相談・指導等を受けた児童生徒数は59,916 人(前年度58,924 人)で不登校児童生徒に占める割合は48.8%(前年度49.3%)。

中学生になると不登校のリスクは大幅に増し、文部科学省による2014年度の学校基本調査では全国で97,036名の生徒が不登校の状態にあることがわかりました。

全中学生のうち2.76%が不登校という状態で、36名に1名は不登校の子どもがいるという状況です。

小学校時代はもっともリスクの高い6年生でも全国で8,000名ほどの水準ですが、中学生では1年次から25,000名前後で推移、2年次では38,000名前後、そして3年次では42,500名前後にまで増加しています。
このような状況からみても、中学の3年間が、不登校のリスクに満ちた危うい時期であることは間違いないといえるでしょう。

それでは、中学生が不登校になってしまう主な原因を学年別に見てみましょう。

・中学1年生

中学1年生といえば、小学校からガラリと変わる環境の変化を受け入れなければならない年代といえるでしょう。

この頃に不登校になる主な原因は、環境への不適応や理想とのギャップです。

中学生になると、細かな校則に縛られて生活せざるを得なくなりますし、学校側の要求レベルも小学校のころとは比較にならないほど増す傾向があります。

さらに、小学校時代は緩やかだった年長者との上下関係も明確になってくるはずです。

特に運動系の部活動に所属するような場合は、厳しい上下関係に悩む機会もあるかもしれません。

こういった急激な環境変化に適応できず不登校に陥る生徒は非常に多く、これを“中1ギャップ”と呼んでいます。

・中学2年生

1年次から継続的に不登校になっている生徒がいるために不登校の総数は多いですが、2年生から不登校になる生徒はやや少ないと言われています。

ですが、徐々に近づいてくる高校受験など現実的な進路の問題から逃避し、「まだ子どもでいたい」といった甘えから、不登校に陥る生徒も存在します。

また、学習内容が難化していくにつれ、意欲が低下してしまう子も少なくありません。

本格的な思春期を迎え、心身ともに不安定な時期ですから、子どもとのコミュニケーションを重視して、現在の状況を少しでも正確に把握してあげてください。

そのうえで過度な干渉を避け、見守ることができればベストでしょう。

・中学3年生

3年生になると、進路の問題が現実味を帯びてくるため、そのプレッシャーから逃れようと不登校になるケースがあります。

高校受験への不安、義務教育を終え100%守られる存在から脱却していくことへの漠然とした恐怖などが、子どものメンタルを揺るがしてしまう時期と言えます。

また、公立中の生徒であれば、受験において生まれて初めて「自分の実力に見合った現実を突きつけられる」という経験をすることになります。

受験準備の段階でも、模擬試験の偏差値、順位などで容赦なく周囲と比較され、神経質になってしまうこともあるでしょう。

不登校生徒の高校受験について

現実問題として、中学3年生の時に不登校状態にある場合、進学に関する不安が出てきます。

内申書、調査書の欠席日数から不登校の事実は分かってしまいますので、受験において不利になる可能性は否定できません。

ただ、最近では不登校の生徒を受け入れる学校も増加しており、不登校だったからと言って必ずしも高校進学が困難になるというわけではありません。

学力面の不安がある場合は、家庭教師、個別指導塾など集団行動が苦手な子でも無理なく授業を受けられる環境で、高校進学の準備を進めるといった方法もあります。

お子さんと相談した上で、状況にあった方法で進学準備を進めていきましょう。

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